言語コンシェルジュ

for all English learners

同時通訳

 染谷(1996)によると、同時通訳とは、一連の音声情報を聞きながら、その発話の流れに沿ってほぼ同時進行的に頭から訳し下していく作業であり、「聞きながら話す」ということが最大の特徴である。

 同時通訳の練習は、「同通文法」の獲得であると言えるだろう。「同通文法」とは、『同時通訳に伴う各種の制約(時間的制約、統語的制約、二重課題的制約)を乗り越えるための具体的・実践的な訳出技術を体系化したもので、同時通訳訓練はこの「同通文法」を発見的、体験的に習得していくためのエクササイズであり、最終的にはこれらの訓練を通じてそれぞれが自分なりの同通文法を体系化していくこと』といえる。(染谷の通訳訓練プログラム参照)

   通訳者になる上では、同時通訳訓練は訳出方略としての「同通文法」の発見的習得を目的とするが、一般学習者にとってこの学習法に取り組んで期待される効果とは一体なにであろうか。それは、同時通訳の「A言語からB言語への変換」というプロセスによって、起点言語の理解がさらに深まるということだ。起点言語の表層構造だけではなく、深いレベルでの起点言語と目標言語の意味変換が行われることで、起点言語の意味理解がさらに深まることが期待される。

同時通訳により、文構造の理解が進み、3つの分析のなかいう統語分析、意味分析の精度が上がる事で、リスニングの力の向上も期待できる。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。