言語コンシェルジュ

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サイトトランスレーション

 スラッシュ・リーディングを実際の同時通訳の形に近づけたのがサイト・トランスレーション(以下、サイトラ)である。同時通訳は起点言語が聞こえ、ある程度まとまって理解できた時点で通訳作業を開始するが、サイトラは起点言語を追いながら、英文情報の一部が理解できた時点で目標言語に口頭で訳し始める。いわば、紙の上の「同時通訳」とも言える。(瀧澤,2007)

 サイトトランスレーションはスラッシュリーディングと同様で、通訳において必須の「文頭から訳出」の獲得を目的に訓練として用いられる。通訳の一形態であり、実践的な訓練方法としてサイトトランスレーションは欠かすことができない。(染谷,1996)

 サイトラに関しては、「同時通訳」に必要なスキルを磨き、実践への橋渡しの訓練法となる。『スラッシュリーディングのスラッシュごとの日本語訳とは異なり、サイトラは日本語として許容範囲内の訳出を心がける。同時通訳は短時間で情報処理をおこない、聴衆に理解しやすい形で目標言語に訳出しなければならない。』(瀧澤,2002)

 こういった訓練での英語→日本語と目標言語を介したアウトプットを通して、一般の英語学習者はうまく訳出ができない箇所に関して、起点言語のさらに深い理解が促進されることも期待されると言えるだろう。

 またサイトラによって、文構造の理解が進み、3つの分析のなかいう統語分析、意味分析の精度が上がる事で、リスニングの力の向上も期待できる。

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